「最近の株高、乗り遅れてる気がするんだよな…」
そんな不安を感じている50代のあなたへ。2025年夏の株式市場では、“選ばれる企業”と“熱狂の渦中”がはっきり分かれ始めています。
今月も、現役トレーダーの友人に話を聞きながら、今後の投資判断とポートフォリオの見直しについて考えてみました。
私(50代・投資初心者):
最近、ニュースで「ナスダック最高値更新」とか「エヌビディアが時価総額4兆ドル突破」って聞くけど、正直ピンと来なくて…。
友人(現役トレーダー):
まぁ無理もないよ。今の株高は「AIバブル」と言われるくらい、特定の銘柄に資金が集まってるんだ。
米国ではS&P500とナスダックが7月初旬に揃って最高値を更新。日本でも半導体株が引っ張って日経平均が42,000円台をつけた。
私:
なんか景気がいい話に聞こえるけど、実際どうなんだろう。全部の株が上がってるわけじゃないよね?
友人:
その通り。米国株の時価総額のうち、たった10社で全体の3割以上を占めてるんだ。つまり、「一部の巨大ハイテク銘柄に集中してる」状態。
背景にあるのは、AIに対する過剰な期待。確かにエヌビディアとかマイクロソフトはAIのインフラそのものだけど、そこに過熱感もある。
私:
じゃあ今って、やっぱり投資するにはリスクが高い時期?
友人:
一概にそうとも言えない。今のような局面では、“テーマ性”と“選別眼”が鍵になる。
たとえば、AI関連でも収益モデルがしっかりしてる企業と、期待だけで買われてる企業は全く違う。
短期では下落局面もあるだろうけど、中長期では技術革新の波に乗れるかどうかが勝負。
今後の投資判断にどう活かすか?
私:
となると、個人投資家としては何を基準に判断していけばいいの?
友人:
まずは「自分のリスク許容度を見極める」こと。そして、全体相場の熱狂には乗りすぎず、分散と質を意識することだね。
AIブームに便乗するのは悪くないけど、それだけに偏るのは危険。今後は、利下げ期待や景気減速リスクとの綱引きも続くだろうから、ポジション管理も重要になってくる。
ポートフォリオ調整へのヒント
- AI関連銘柄はテーマ型ETFや投信で分散投資
→ 個別株ではなく、広く分散されたファンドでAI関連に乗るのも選択肢。 - 国内株では半導体製造装置や素材メーカーに注目
→ 材料供給や装置開発で世界シェアを持つ日本企業は、中長期でも競争力あり。 - キャッシュ比率をやや多めに保ち、下落局面に備える
→ 高値圏では焦ってフルインベストせず、余力を残すことが戦略。 - AI以外の成長テーマにも視野を広げる
→ ヘルスケア、脱炭素、インフラ整備など中長期のテーマを織り交ぜる。
まとめ:50代こそ「テーマ投資」と「分散戦略」のバランスを
私(50代・投資初心者):
いやぁ、今日もだいぶ学んだよ。株高って聞くとつい乗り遅れそうで焦るけど、大事なのは流れの“質”なんだな。
友人(現役トレーダー):
そう。焦って波に飛び込むより、波の高さと持続力を見極めることが重要。AI関連は確かに成長分野だけど、全部が全部伸びるわけじゃない。
私:
つまり、ブームに乗るのは悪くないけど、リスクを分散しながら、自分なりの判断軸を持っておくってことだね。
友人:
まさにその通り。50代は資産形成のラストスパート期。だからこそ、勢いだけじゃなく“確実性”も意識していこう。
私:
じゃあ、俺の今のポートフォリオも見直してみようかな…。また、相談乗ってくれる?
友人:
もちろん。次は「AI以外の成長テーマ」について話してみようか。
私:
お、それ気になるな。じゃあまた来週!
――つづく
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