AIが変える医療の未来──テンパスAI(TEM)に見る投資機会
医療の非効率性をAIで根本から変えようとしている企業が、米国ナスダック市場に上場しています。その名は「テンパスAI(TEM)」。
今回は、50代投資初心者の私が、億単位の資産を運用する現役トレーダーの友人に、この企業の実力と投資妙味を詳しく聞きました。
私(50代・投資初心者):
最近「医療×AI」というテーマをよく目にするけど、どれも未来の話みたいでピンと来ないんだよね。本当に投資対象としてアリなの?
友人(現役トレーダー):
その中でも現実的かつ成長ポテンシャルが高いのがテンパスAIだよ。2015年創業で、CEOのエリック・レフコフスキー氏が奥さんの乳がん診断をきっかけに立ち上げた会社なんだ。ミッションは「世界最大の臨床・分子データライブラリを作り、患者一人ひとりに最適な治療を届けること」。
私:
医療データって、そんなに重要?
友人:
超重要。新薬開発って平均で10年以上、コストは26億ドルもかかるし、承認に至る確率は5,000〜10,000候補中1つだけ。それを短縮・効率化できるのがテンパスAIの強みなんだ。すでに全米の学術医療センター65%以上、腫瘍専門医の50%以上と連携していて、4,000万件以上の患者データを保有している。
私:
事業って何をしてるの?
友人:
大きく3つ。
1つ目はゲノミクス部門。がん患者向けの遺伝子パネル検査や液体生検など、治療方針の精度を上げる検査を提供。売上の75〜80%を占める基盤事業だ。
2つ目はデータサービス部門。集めたDNA/RNAや臨床データを大学や製薬会社にライセンス提供している。契約総額は9億4,000万ドルに達していて、収益性が非常に高い。
3つ目はアプリケーション事業。患者向けのAIコンシェルジュ「Olivia」、医師向けAIアシスタント「One」、研究用プラットフォーム「Lens」、臨床試験マッチングツール「Link/Deep 6 AI」などを展開している。
私:
なんか事業が幅広いね。実際に医療費削減とか効果はあるの?
友人:
Oliviaは不要な受診や再入院を減らして年間730億ドル規模の医療費削減に寄与できる可能性があるし、Oneは医師の事務負担を減らして時間外労働を約3割削減できるとされている。AI診断は画像解析速度を最大150倍にして、診断ミスを80%減らすことも可能だ。
私:
それなら社会的意義もかなり大きいね。株価はどうなんだろう?
友人:
2024年6月のIPOから約37%上昇(2025年7月時点)。ウォール街予想を上回る決算をほぼ続けていて、2027年には黒字転換見込み。2030年にEPS5ドル、PER40倍なら株価200ドル(現在比3.6倍)も狙えると見られている。
今後の投資判断にどう活かすか
- 医療×AIは長期テーマ。特に遺伝子解析・個別化医療は規制や保険制度の追い風を受けやすい。
- テンパスAIは既に大手製薬企業(ファイザー、GSK、アストラゼネカ)と実績があり、競争優位性が高い。
- 短期では新興成長株ゆえのボラティリティに注意が必要。IPO後の高値掴みリスクを避け、分割投資が有効。
ポートフォリオ調整へのヒント
- ハイグロース株枠の一部として組み入れる(全体の5%〜10%程度)。
- 米国市場のヘルスケアETFやAI関連ETFと合わせて分散。
- 為替影響を考慮し、円建て・ドル建ての比率を調整。
- 長期保有前提だが、決算発表時期のボラティリティ対策を検討。
まとめ(会話)
私:
聞けば聞くほど、医療の世界が根本から変わる可能性を感じるね。社会的意義と投資妙味が両立しているのは魅力だな。
友人:
そうだね。医療×AIは「社会課題解決型ビジネス」で、長期視点でのリターンも期待できる。ただ、成長株は波も大きいから、慌てずに中長期の視点で持つことが大事だよ。
私:
よし、少しずつポートフォリオに組み入れて、成長を見守ることにするよ。
友人:
それがいい。焦らず、波に飲まれず、しっかり握っていこう。
つづく
「AIバブル?」それとも本物の波?──世界株高の背景を50代から読み解く視点
「最近の株高、乗り遅れてる気がするんだよな…」
そんな不安を感じている50代のあなたへ。2025年夏の株式市場では、“選ばれる企業”と“熱狂の渦中”がはっきり分かれ始めています。
今月も、現役トレーダーの友人に話を聞きながら、今後の投資判断とポートフォリオの見直しについて考えてみました。
私(50代・投資初心者):
最近、ニュースで「ナスダック最高値更新」とか「エヌビディアが時価総額4兆ドル突破」って聞くけど、正直ピンと来なくて…。
友人(現役トレーダー):
まぁ無理もないよ。今の株高は「AIバブル」と言われるくらい、特定の銘柄に資金が集まってるんだ。
米国ではS&P500とナスダックが7月初旬に揃って最高値を更新。日本でも半導体株が引っ張って日経平均が42,000円台をつけた。
私:
なんか景気がいい話に聞こえるけど、実際どうなんだろう。全部の株が上がってるわけじゃないよね?
友人:
その通り。米国株の時価総額のうち、たった10社で全体の3割以上を占めてるんだ。つまり、「一部の巨大ハイテク銘柄に集中してる」状態。
背景にあるのは、AIに対する過剰な期待。確かにエヌビディアとかマイクロソフトはAIのインフラそのものだけど、そこに過熱感もある。
私:
じゃあ今って、やっぱり投資するにはリスクが高い時期?
友人:
一概にそうとも言えない。今のような局面では、“テーマ性”と“選別眼”が鍵になる。
たとえば、AI関連でも収益モデルがしっかりしてる企業と、期待だけで買われてる企業は全く違う。
短期では下落局面もあるだろうけど、中長期では技術革新の波に乗れるかどうかが勝負。
今後の投資判断にどう活かすか?
私:
となると、個人投資家としては何を基準に判断していけばいいの?
友人:
まずは「自分のリスク許容度を見極める」こと。そして、全体相場の熱狂には乗りすぎず、分散と質を意識することだね。
AIブームに便乗するのは悪くないけど、それだけに偏るのは危険。今後は、利下げ期待や景気減速リスクとの綱引きも続くだろうから、ポジション管理も重要になってくる。
ポートフォリオ調整へのヒント
- AI関連銘柄はテーマ型ETFや投信で分散投資
→ 個別株ではなく、広く分散されたファンドでAI関連に乗るのも選択肢。 - 国内株では半導体製造装置や素材メーカーに注目
→ 材料供給や装置開発で世界シェアを持つ日本企業は、中長期でも競争力あり。 - キャッシュ比率をやや多めに保ち、下落局面に備える
→ 高値圏では焦ってフルインベストせず、余力を残すことが戦略。 - AI以外の成長テーマにも視野を広げる
→ ヘルスケア、脱炭素、インフラ整備など中長期のテーマを織り交ぜる。
まとめ:50代こそ「テーマ投資」と「分散戦略」のバランスを
私(50代・投資初心者):
いやぁ、今日もだいぶ学んだよ。株高って聞くとつい乗り遅れそうで焦るけど、大事なのは流れの“質”なんだな。
友人(現役トレーダー):
そう。焦って波に飛び込むより、波の高さと持続力を見極めることが重要。AI関連は確かに成長分野だけど、全部が全部伸びるわけじゃない。
私:
つまり、ブームに乗るのは悪くないけど、リスクを分散しながら、自分なりの判断軸を持っておくってことだね。
友人:
まさにその通り。50代は資産形成のラストスパート期。だからこそ、勢いだけじゃなく“確実性”も意識していこう。
私:
じゃあ、俺の今のポートフォリオも見直してみようかな…。また、相談乗ってくれる?
友人:
もちろん。次は「AI以外の成長テーマ」について話してみようか。
私:
お、それ気になるな。じゃあまた来週!
――つづく