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IVの変動率でスクリーニング|MarketChameleonのImplied Vol. Moversの使い方

※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

market chameleonを使いIVが変動率でスクリーニングができるImplied Vol. Moversの使い方
MarketChameleonの操作画面 © Market Chameleon

MarketChameleonの「Implied Vol. Movers」は、インプライド・ボラティリティ(IV)の変動率に注目してオプション候補銘柄をスクリーニングできる機能です。現在のIVが過去の平均的な株価変動と比べて割安なのか割高なのかを一覧で把握できるため、ロングストラドル(買い戦略)とショートストラドル(売り戦略)それぞれに適した銘柄を効率よく絞り込むことができます。

守屋史章氏(オプショントレード普及協会 / 株式会社M&F Asset Architect)によるこの解説では、フィルターの具体的な設定方法から「レシオ(比率)」の読み方、満期(エクスパイレーション)別の活用法まで、実践的なノウハウが凝縮されています。IVスクリーニングを初めて使う方から、戦略に応じた銘柄選別を深めたい方まで参考になる内容です。

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この記事でわかること

  • Implied Vol. Moversのフィルター設定(株のみに絞る方法・Next 30 Daysの活用)
  • 「IVレシオ」の読み方と、買い戦略・売り戦略への応用
  • 過去最大変動値と現在IVの比較による銘柄スコアリングの考え方

ご注意
本記事はMarketChameleonの使い方を解説する目的で作成しています。投資判断はご自身の責任で行ってください。

Implied Vol. Moversとは?

Implied Vol. Moversは、銘柄ごとに「現在のIVが示す予想変動幅」と「過去の実際の変動幅(平均・最大値)」を並べて比較できるスクリーナーです。単にIVの高低を見るだけでなく、「今のオプション価格は過去実績と比べて安いのか、高いのか」という観点で銘柄を評価できる点が特徴です。

たとえば現在のIVが42%であっても、過去の平均変動幅が257%、最大変動幅が4,000%超の銘柄があったとします。この場合、現在のオプション価格は過去実績に対して大幅に割安と判断できます。逆に、現在のIVが過去最大値に近い水準にある銘柄はオプションが割高であり、売り戦略の候補として映ります。

スクリーナーの基本設定

① ETF・特殊商品を除外する

Implied Vol. Moversのデフォルト表示にはUVXYなどのETFが含まれており、これらは株式オプションとは値動きの性質が異なります。スクリーニング精度を高めるため、まず「Stocks(株のみ)」にフィルターを設定することを守屋氏は推奨しています。MarketChameleonのフィルター設定は機能によって若干UIが異なるため、項目の位置にご注意ください。

② 満期(エクスパイレーション)を指定する

「1ヶ月以内で候補を探したい」という場合は、エクスパイレーションの選択肢から「Next 30 Days」を選びます。これにより直近30日以内に満期を迎えるオプションに絞ったスクリーニングが可能になり、時間的に現実的な戦略立案に役立ちます。

IVレシオの読み方

Implied Vol. Moversの中核となる指標が「レシオ(Ratio)」です。これは以下の計算をもとにしています。

現在のIV ÷ 過去の平均変動幅(絶対値ベース)= レシオ

  • レシオが小さい(例:0.3):現在のIVが過去平均より大幅に低い → オプションが割安 → ロングストラドル・ストラングルの候補
  • レシオが1.0前後:現在のIVと過去平均がほぼ同水準 → 特段の優位性なし
  • レシオが大きい(1を超える水準):現在のIVが過去平均より高い → オプションが割高 → ショートストラドルの候補

なお、過去の変動幅は絶対値で算出されています。つまり「上がった」「下がった」の方向は問わず、値幅そのものを比較しています。そのため方向性を張るのではなく、「大きく動くかどうか」を賭けるストラドル・ストラングルのような戦略に適した指標です。

買い戦略(ロングストラドル)への活用

チェックするポイント

ロングストラドルを検討する際は、以下の3点をImplied Vol. Moversで確認します。

  1. 現在のIV:例)16.9%
  2. 過去平均変動幅:例)53%
  3. 過去最大変動幅:例)2,198%

このような銘柄はレシオが約0.3となり、現在のオプション価格が過去実績と比べて非常に割安です。かつ過去最大値が現在IVの100倍超であれば、イベント等を契機に爆発的な動きが起きた際の期待値が高くなります。

買い戦略の損失限定性

守屋氏が強調するとおり、ロングストラドル(オプション買い)は損失が最初に支払ったプレミアムに限定されます。銘柄が全く動かなかった場合は支払ったプレミアムが全損になりますが、大きく動けば大きな利益が期待できる非対称なリスク・リターン構造を持ちます。

売り戦略(ショートストラドル)への活用

逆にレシオが高く(現在IVが割高)、かつ過去最大変動幅でさえ現在のIVが示す変動範囲に収まっているような銘柄は、ショートストラドルの候補として検討できます。「これだけオプションが高いなら、実際にはそこまで動かないだろう」という論拠です。

ただし守屋氏は注意点として、「過去にそうだったからといって今回も大きく動かないとは言い切れない」と言及しています。売り戦略は理論上損失が無限大になるリスクがあるため、過信は禁物です。

実際の手順

  1. Implied Vol. Moversにアクセス:MarketChameleonのスクリーナーメニューからImplied Vol. Moversを開く
  2. アセットタイプを「Stocks」に設定:ETFなどの特殊銘柄を除外する
  3. 満期を「Next 30 Days」に設定:直近1ヶ月以内のオプションに絞る
  4. レシオ列で昇順ソート:レシオが低い銘柄(IVが割安)を上位に表示させる
  5. 現在IV・平均変動幅・最大変動幅を確認:3つの数値を比較して戦略適合性を判断する
  6. 戦略に応じて候補を絞る:ロング目線ならレシオ低い銘柄、ショート目線ならレシオ高い銘柄を注目する

💡 活用のヒント
レシオが0.3以下かつ過去最大変動幅が現在IVの数十倍以上ある銘柄は、イベントドリブン戦略の候補として特に注目度が高いです。決算発表や重要イベントの前後に組み合わせて活用すると、より根拠のある戦略立案ができます。また、満期(エクスパイレーション)の列も表示されているため、期間を意識した管理がしやすい点もImplied Vol. Moversの強みです。

よくある質問(FAQ)

Q. Implied Vol. Moversのレシオはどのように読み取りますか。
A. レシオは現在のIVを過去の平均変動幅(絶対値ベース)で割った数値です。0.3のように小さければオプションは割安でロング・ストラドルの候補、1を超える水準であれば割高でショート・ストラドルの候補となります。1.0前後は特段の優位性がない水準です。

Q. スクリーニングを行う前に設定しておくべき項目はありますか。
A. デフォルト表示にはUVXYなどのETFが含まれ、株式オプションとは値動きの性質が異なります。まずアセットタイプを「Stocks」に設定し、1か月以内の候補を探す場合は満期を「Next 30 Days」に指定したうえで、レシオ列を昇順ソートしてください。

まとめ

Implied Vol. Moversは、現在のIVと過去の平均・最大変動幅を並べて比較し、オプションの割安・割高を判断できるスクリーナーです。ETF除外、Next 30 Days、レシオ昇順ソートの3ステップで候補を絞り込めますが、売り戦略は損失が拡大する可能性がありますのでご留意ください。

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まとめ

  • Implied Vol. Moversでは「現在のIV ÷ 過去平均変動幅」のレシオを使い、オプションの割安・割高を素早く判断できる
  • レシオが低い銘柄はロングストラドル・ストラングルの候補、レシオが高い銘柄はショートストラドルの候補として活用できる
  • 過去最大変動幅の列を確認することで、イベントドリブン買い戦略の期待値を視覚的に評価できる
  • ETF除外・Next 30 Days設定・レシオ昇順ソートの3ステップで実践的なスクリーニングが完成する

参考動画:market chameleonを使いIVが変動率でスクリーニングができるImplied Vol. Moversの使い方(オプショントレード普及協会)

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