※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。
「オプションをやってみたいけど、どの銘柄でどの戦略を使えばいいのかわからない」——そう感じている方にとって、MarketChameleonのスクリーナー群はまさに入口となるツールです。カバード・コールからアイアン・コンドル、カレンダー・スプレッドまで、代表的なオプション戦略ごとに専用のスクリーナーが用意されており、理論値・勝率・バックテスト結果を横断して比較できます。
MarketChameleonのScreenersセクションには、株式・ETFのファンダメンタルスクリーナーに加え、オプション戦略別スクリーナーが20種類以上並んでいます。「画面は開いたことがあるけれど、どこから使えばいいか迷ってしまった」という声をよく聞きます。この記事では、各スクリーナーの役割と使い分けを整理したうえで、実際に銘柄を絞り込む際の具体的な手順を紹介します。
特に力を入れて解説するのは「なぜそのスクリーナーを開くのか」という判断の文脈です。画面の操作説明だけでなく、どの相場観・目的のときにどのスクリーナーを使うか、という視点を中心に整理しています。
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この記事でわかること
- MarketChameleonのスクリーナー全体の構成と戦略別の使い分け
- カバード・コール・ナケッドプット(プレミアム収入系)スクリーナーの見方
- スプレッド・ストラドル・コンドル・バタフライ系スクリーナーの特徴
- カレンダー・スプレッド・マルチレッグスクリーナーの実践的な活用法
- 株式スクリーナー・ETFスクリーナーとオプションスクリーナーの組み合わせ方
- Theoretical Edge(理論的エッジ)と% Win Rateの読み方・目安
ご注意
本記事はMarketChameleonの使い方を解説する目的で作成しています。特定の銘柄・オプション戦略への投資を推奨するものではありません。オプション取引はリスクを伴い、元本を上回る損失が発生することもあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
MarketChameleonのスクリーナーとは何か
スクリーナーとは、膨大な銘柄・オプション候補の中から自分の条件に合うものを素早く絞り込むためのフィルタリングツールです。MarketChameleonのスクリーナーセクションが他のツールと大きく異なるのは、オプション戦略別に専用のスクリーナーが独立して用意されている点です。「カバード・コールをやりたいなら、まずカバード・コール・スクリーナーを開く」という使い方ができます。
スクリーナーのメニューは大きく3つのカテゴリに分かれています。①プレミアム収入系(Covered Calls・Naked Puts)、②方向性スプレッド系(Bull/Bear Call/Put Spreads・Long/Short Calls/Puts)、③レンジ・ボラティリティ系(Straddles・Iron Condors・Butterflies・Calendar Spreads)、そして④株式・ETF全般スクリーナーです。どの戦略でトレードしたいかによって、入口となるスクリーナーが変わります。

各スクリーナーに共通して存在する要素として「Theoretical Value(理論値)」「Theoretical Edge(理論的エッジ)」「% Win Rate(勝率)」「Backtest Results(バックテスト結果)」があります。これらを横断的に理解することで、どのスクリーナーを開いても同じ読み方の軸で判断できるようになります。
全スクリーナーに共通する重要指標の読み方
Theoretical Value(理論値)とTheoretical Edge(理論的エッジ)
Theoretical Valueは、過去の価格分布や株価の動き方をベースに算出された「そのオプション・スプレッドの理論的な価値」です。Market Priceとの差分がTheoretical Edgeとして表示されます。Theoretical Edgeがプラス(緑色)であれば「理論値より安く買えている(または高く売れている)」状態、マイナス(赤色)であればその逆と読むことができます。
例として、カバード・コール・スクリーナーのCYTKという銘柄では、コール・ビッド価格12.20に対してバックテスト上の勝率(Covered Call Win Rate)が71.1%という数値が確認できます。これは「過去の同様のセットアップで約71%の割合でコール売りが有利だった」という統計的な参考値です。
% Win Rate(勝率)の目安
Win Rateは「オプションが満期まで保有した場合に、戦略が想定通りの結果になった割合」の過去実績です。55%以上が確認できると候補として記録する人が多いです。ただし、Win Rateが高くても1回の損失が大きい戦略(例:クレジット・スプレッドでの最大損失)もあるため、Max Loss・Max Gainとセットで確認する使い方が一般的です。
Backtest Results(バックテスト結果)
バックテスト結果は、過去の実際の価格データに基づいて「同じ条件でポジションを取り続けた場合の平均リターン」を示したものです。#Observations(観測回数)が30以上あると統計的な参考度が上がるとされ、MarketChameleonのカバード・コール・スクリーナーでも確認できます。観測回数が少ない場合は、数値のブレが大きいことを念頭に置く必要があります。
Downside Cushion to Breakeven(損益分岐点までの下落余地)
特にカバード・コール・ナケッドプットのスクリーナーで表示されるこの数値は、「株価が何%下落しても損失にならないか」の余裕幅です。例えば18.5%と表示されていれば、株価が18.5%下落するまでは損失が発生しないことを意味します。大きいほど安全マージンが広いという読み方ができます。
プレミアム収入系スクリーナー:Covered Calls・Naked Puts
Covered Call Screener(カバード・コール)の使い方
カバード・コール・スクリーナーは「保有株からオプションプレミアムを収入として得たい」というニーズに対応しています。すでに株を持っているか、これから持つ予定の銘柄でコールを売る戦略です。右上に「Outlook: Sideways Market」と表示されており、横ばい相場での活用が想定されていることが確認できます。
フィルターは「Covered Call Criteria(戦略パラメーター)」「Covered Call Backtest(バックテスト条件)」「Covered Call vs. Stock Results(株式との比較)」の3グループに整理されています。
使い方①:週次プレミアム収入を狙える銘柄を探す
- 確認タイミング:週初め(月曜〜火曜)に翌週〜2週間後のExpirationを選択
- フィルター設定:Expiration を直近の週次または月次に設定 → Time Premium % を 1.5%以上に絞る → Delta を 0.25〜0.40の範囲に設定
- 注目ポイント:Downside Cushion to Breakeven が 10%以上の銘柄を候補として記録する
- バックテスト確認:# Obs(観測回数)が30以上かつ Covered Call Win Rate が 60%以上の銘柄に絞る
- 目安:% Return If Flat が +10%以上(年率換算ベースで確認できる画面)であれば検討候補として記録するという使い方があります
使い方②:保有銘柄のカバード・コール条件を確認する
- 手順①:画面上部の「In Watchlist」を自分のウォッチリストに設定
- 手順②:Expiration を希望する満期日に設定(例:翌月第3金曜日)
- 手順③:Moneyness(株価からの距離)を「+2% 〜 +8%」程度のOTM範囲に設定
- 手順④:結果テーブルの「Covered Call vs. Stock Win Rate」列で、株だけ保有した場合との勝率比較を確認する
Naked Put Screener(ナケッドプット)の使い方
ナケッドプット(キャッシュセキュアドプットとも呼ばれます)のスクリーナーは「割安な価格で株を取得しながらプレミアムを受け取りたい」という使い方に対応しています。カバード・コールとフィルター構成はほぼ同じですが、「Naked Put vs. Stock Results」「Distribution & Theo」タブが追加されているのが特徴です。
使い方①:割安取得を狙える銘柄を探す
- フィルター設定:Moneyness を -5% 〜 -15%(現在株価より5〜15%低いストライク)に設定
- Delta フィルター:-0.20 〜 -0.35 に絞るとOTMプットに集中できます
- 注目ポイント:If Flat % Return Against Drawdown(横ばい時のドローダウン対リターン)列を確認し、+40%以上の銘柄を候補に記録する
- IV % Rank が 50以上の銘柄に絞ると、ボラティリティが相対的に高い局面でプレミアムを多く受け取れる候補を見つけやすいです
💡 活用のヒント:カバード・コール vs ナケッドプット の選び方
すでに株を保有している場合はカバード・コール・スクリーナー、これから株を買いたい(または保有せずにプレミアム収入を得たい)場合はナケッドプット・スクリーナーを開く、という使い分けが一般的です。どちらも右上の「Outlook」インジケーターが「Sideways Market」(横ばい相場)に設定されており、レンジ相場での活用が想定されています。
方向性スプレッド系スクリーナー:Bull/Bear・Long/Short
Long Call / Long Put Option Screener(ロング・コール・ロングプット)
ロング・コール・スクリーナーは「株が上がると思うがリスクを限定してオプションで方向性トレードをしたい」というシーンで開くものです。ロングプットはその逆(下落を予測する場合)で、構成はほぼ同一です。
このスクリーナー特有の列として「Distribution-Based Theo Value(価格分布ベースの理論値)」「Probability of Touch(ストライクへのタッチ確率)」「Theo Using 1-Year HV(1年間の過去ボラティリティを用いた理論値)」があります。NVDAの例では、Strike 195のコールに対してTheo Edge +29.9%(理論値が市場価格より約30%高い)という数値が確認できます。
使い方:理論値上の優位性が高いオプションを探す
- フィルター設定:Theoretical Edge を +10%以上に設定
- Delta レンジ:0.30 〜 0.60(ATM付近からやや OTMまで)に絞ると流動性と理論値のバランスが取れやすいです
- IV % Lean が「Ask Lean」(売り板に傾いている)状態の銘柄は割高なオプションの可能性があるため、「Bid Lean」またはニュートラルを優先する使い方があります
- 「Probability of Touch」が 40%以上かつ「% Win Rate」が 30%以上(ロングオプションは勝率が構造的に低いため)を目安にする人が多いです
Debit (Long) Call Spread Screener / Bull Call Spread(デビットコール・スプレッド)
デビット・コール・スプレッドは「株の上昇を期待しつつ、リスクを限定したい」場面で使われる戦略です。「Bullish Market」のOutlookインジケーターが示すとおり、上昇相場での活用が想定されています。スプレッドの幅(Spread Between Strikes)を「Max $5.00」に絞ると、扱いやすいサイズに候補を絞ることができます。
結果テーブルには「Buy Strike / Sell Strike / Buy Delta / Sell Delta」「Max Gain / Downside Cushion」「% Return if Flat(横ばい時リターン)」が表示されます。NVDAのStrike 220/225のデビットコール・スプレッドでは Market Price 0.14に対して Theo Value 0.43(Theo Edge +204.0%)という数値が確認できます。これは「市場価格が理論値より大幅に低い=割安に見える」という読み方ができますが、流動性や実際のスプレッド幅の確認も合わせて行う使い方が一般的です。
Credit (Short) Put Spread Screener / Bull Put Spread(クレジット・プット・スプレッド)
クレジット・プット・スプレッドは「株があまり下がらない、もしくは横ばい〜上昇と見ている局面でプレミアムを受け取る」戦略です。売りオプションがメインになるため、プレミアムが入金(Credit)となります。
NVDAの例ではStrike 210/215のプット・スプレッドで Market Price 4.00、Theo Value 3.77(Theo Edge +23.2%)、% Win Rate 65.5%という数値が確認できます。Max Loss は -1.00、Downside Cushion は 2.5%という表示から「株価が2.5%以上下落すると損失が発生するゾーンに入る」という読み方ができます。
使い方:リスク・リワードとクッションのバランスを見る
- フィルター設定:Spread Between Strikes を「Max $5.00」に設定 → Cushion To Breakeven を 3%以上に設定
- 注目ポイント:% Win Rate 60%以上かつ Theo Edge プラスの組み合わせを候補として記録
- Max Loss を確認し、1トレードあたりのリスク許容額(例:口座の1〜2%)に収まるかを確認する手順が推奨されます
Credit (Short) Call Spread / Bear Call Spread(ベア・コール・スプレッド)
ベア・コール・スプレッドは「株が大きく上がらない、もしくは下落すると見ている局面」でプレミアムを受け取る戦略です。Outlookは「Bearish Market」と表示されています。クレジット・プット・スプレッドと構造は対称的で、プット側がコール側に変わります。
Debit (Long) Put Spread / Bear Put Spread(デビット・プット・スプレッド)
株の下落を期待する方向性トレードで、ロングプットよりコストを抑えながら下落益を得る戦略です。「Bearish Market」のOutlookに対応しており、ヘッジ目的でも使われます。

レンジ・ボラティリティ系スクリーナー:Straddle・Iron Condor・Butterfly・Calendar
At-the-Money Option Straddle Screener(ATMストラドル)
ストラドル・スクリーナーは「株価が大きく動くか・ほとんど動かないかを判断したい局面」で使います。ATM(アット・ザ・マネー)ストラドルは現在株価に最も近いストライクのコールとプットを同時に売買する戦略で、方向性は問わず「動幅(ボラティリティ)」に賭けるものです。
このスクリーナーには「Action(Buy/Sell)」列があり、「Buy」はストラドル買い(大きく動く見込み)、「Sell」はストラドル売り(あまり動かない見込み)の候補として表示されます。NVDAの例では Market Price 10.15、Theo Value 11.12(Theo Edge +9.6%)、Prob of Touch 85.1%、Straddle Implied Move 5.1%という数値が確認できます。
使い方:決算前のストラドル評価に活用する
- タイミング:決算発表の5〜7営業日前にフィルターを開く
- フィルター設定:Earnings Date を「Next 7 Days」前後に設定 → Market Capを「1B以上」に絞ると流動性のある銘柄に限定しやすい
- Straddle Implied Move(ストラドルが示唆する予想変動幅)と過去の実際の変動幅を比較する:「現在の Implied Move が Historical Move より大きければオーバープライス(売り候補)」「小さければアンダープライス(買い候補)」という読み方があります
- Theo Edge がプラスで Sell 表示の銘柄をストラドル売り候補として記録する手順が使われます
Credit Iron Condor Screener(クレジット・アイアン・コンドル)
クレジット・アイアン・コンドル(Short Inner Strikes, Long Outer Strikes)は「株価が満期まで一定レンジ内に留まると見ている局面」で使うレンジ戦略です。右上の「Outlook: Stock Price Stays Near Current Price」がその位置付けをよく表しています。
4本のオプションで構成され、結果テーブルには「Buy Low Outer Put Strike / Sell Low Inner Put Strike / Sell High Inner Call Strike / Buy High Outer Call Strike」の4列が並びます。NVDAの例では Strike 190/195/202.50/207.50のコンドルで Market Price 2.88、Theo Value 2.60(Theo Edge +13.1%)、% Win Rate 53.2%、Max Gain 2.88、% Max Gain 135.8%という数値が確認できます。
使い方:レンジ相場でのコンドル候補を見つける
- タイミング:IV Rank が 30〜60の「ほどほどにボラが高い」局面で開く(IVが低すぎるとプレミアムが薄い)
- フィルター設定:Bid-Ask Spread を「Narrow」に絞ることで流動性の低い銘柄を除外できます
- 注目ポイント:Inner StrikeとOuter Strikeの間隔(ウィング幅)が5ドル以上あると損益分岐の計算がしやすい
- % Win Rate 50%以上かつ Theo Edge プラスの組み合わせを優先候補とする使い方があります
Debit Iron Condor Screener(デビット・アイアン・コンドル)
デビット・アイアン・コンドル(Long Inner Strikes, Short Outer Strikes)はクレジット版の逆で「株価が大きく動くと見ている局面」での活用です。右上の「Outlook: Large Stock Move Away from Current Price」と対比させると、クレジット版との使い分けが明確になります。
Credit Iron Butterfly / Debit Iron Butterfly(アイアンバタフライ)
バタフライは「株価が満期にATMのストライクにピンポイントで近い位置に来るか(クレジット版)」「ATMから大きく外れるか(デビット版)」という戦略です。コンドルよりピンポイント性が高い分、リスク・リワードのプロファイルが異なります。
クレジット・アイアンバタフライのNVDAの例ではStrike 187.50/197.50/207.50で Market Price 6.73、Theo Value 6.69(Theo Edge +1.2%)、% Win Rate 48.9%、% Max Gain 205.8%という数値が確認できます。最大利益率が200%を超えることもありますが、その分、達成条件は厳しいという特徴があります。
Debit/Credit Call Butterfly・Put Butterfly(コール/プット・バタフライ)
バタフライをコールのみ・プットのみで構成したバリエーションです。コールバタフライとプットバタフライでは理論的に同じペイオフ構造を作れますが、個々のオプションの流動性や理論値の差を活用する目的で使い分けることがあります。MarketChameleonでは4種類(コール・デビット、コール・クレジット、プット・デビット、プット・クレジット)が独立したスクリーナーとして提供されています。
Debit Calendar Call / Put Spread Screener(カレンダー・スプレッド)
カレンダー・スプレッドは「同じストライク・異なる満期日」のオプションを組み合わせる戦略で、時間的価値(タイムディケイ)の差を活用します。Near Expiration(近い満期を売る)とFar Expiration(遠い満期を買う)の2つの期日を設定するのが特徴です。
NVDAのカレンダー・コール・スプレッドの例では、ストライク215でNear Expiration(5/15, 9日後)を売り、Far Expiration(6/18, 32日後)を買う構成でMarket Price 4.80、Theo Value 6.86(Theo Edge +42.8%)という数値が確認できます。このTheoretical Edgeの高さは「満期間のIVの差(タームストラクチャー)が有利に働く可能性」を示していると読む人が多いです。
使い方:カレンダー・スプレッドのセットアップを探す
- タイミング:IV Rank が相対的に低い局面(30以下)でのカレンダー買い、または決算前後のIVクラッシュを見越したセットアップ確認に活用されます
- フィルター設定:Near Expiration を10〜14日後、Far Expiration を30〜45日後に設定 → Days Between Expirations が20〜30日の組み合わせを候補とする
- Net Option IV(近期と遠期のIV差)列を確認:遠期IVが近期IVより低い「コンタンゴ」状態のほうがカレンダー買いに有利という読み方があります
- Theo % Rank が 10%以下(過去に比べて割安)の組み合わせを優先する使い方があります
マルチレッグ・スクリーナー:実際の大口取引を追う
Multi-Leg Option Trades Screener(マルチレッグ取引スクリーナー)
このスクリーナーは他のスクリーナーとは性格が異なります。「今日実際に市場で約定したマルチレッグ取引(2本以上のオプションを組み合わせた取引)」をリアルタイムに近い形で一覧できる画面です。

表示されるデータはSymbol・取引時間・Volume(コントラクト数)・Spread Type(戦略の種類)・Legs(具体的なストライクと満期)・DTE(残存日数)・Strike Spread(ストライク間隔)・Indicators(H=High、N=Neutral)・Trade(取引価格)です。
スクリーンショットの例では、NKEのStrip Strangle(170,929コントラクト)、FXIのCall Spread(114,038コントラクト)、AMZNのCall Spread(71,936コントラクト)などの大口取引が確認できます。
使い方①:機関投資家・大口トレーダーの動きを参考にする
- タイミング:朝の市場オープン後1〜2時間(10時〜12時ET)は大口が多く入るため、この時間帯を定期的に確認する使い方があります
- フィルター設定:Spread Type を「Call Spread」または「Put Spread」に絞り、Trade Price vs Bid Ask で「Traded at Ask(買い積極的)」をフィルタリングすると方向性のあるポジションを見つけやすいです
- 注目ポイント:Indicators列の「H:数字」表示は「High Volume(通常の何倍の出来高)」を意味し、H:3以上であれば通常の3倍以上の取引量という目安になります
- 同一銘柄で複数の大口取引が短時間内に入っている場合を「候補として記録しておく」という使い方が多く見られます
使い方②:Index Options Multi-Leg Screener(インデックス版)との組み合わせ
- マルチレッグ・スクリーナーの株式版と並べて、SPXなどのインデックスオプションの大口取引を確認することで「市場全体のヘッジ需要やリスクオン/オフの傾向」を把握する補助的な使い方ができます
- 例として、スクリーンショットではSPXのIron Condor(200コントラクト)やIron Butterfly(380コントラクト)の取引が確認でき、機関がどのレンジを想定しているかを参考情報として確認できます
株式スクリーナー・ETFスクリーナー:オプション戦略の土台を探す
Stock Screener(株式スクリーナー)
MarketChameleonの株式スクリーナーは「8,000銘柄以上を技術指標・ボラティリティ・配当・バリュエーション・ファンダメンタルズで絞り込む」機能を持ちます。オプション投資家にとって特に重要なのは「Volatility」セクションのフィルターです。1-Year Volatility・20-Day Volatility・IV30(30日インプライド・ボラティリティ)・IV % Rankという4種類のボラティリティ指標をフィルタリングに使えます。
タブ切り替えで「Summary / Price Performance / Technical / Options / Security Info / Dividends / Moving Averages / Valuation Ratios / Profit Ratios」を切り替えて確認できるのも特徴です。MSFTでは「Bullish Crossover」(ゴールデンクロス)のMoving Avg Indicatorが確認できます。
使い方:オプション戦略に適した株を株式スクリーナーで事前に絞り込む
- 手順①:株式スクリーナーを開き、「Options Listed = Yes」に設定(オプションが上場している銘柄のみに絞る)
- 手順②:Market Cap を「1B以上」に設定(流動性確保のため)
- 手順③:IV % Rank を「40〜80」に設定(IVが相対的に高めでプレミアムが厚い局面)
- 手順④:Moving Avg Indicator が「Uptrend」の銘柄に絞ると、カバード・コールやブル系スプレッドの候補が見つかりやすいです
- 手順⑤:候補銘柄をウォッチリストに保存し、各オプション戦略スクリーナーの「In Watchlist」フィルターで参照する
ETF Screener(ETFスクリーナー)
ETFスクリーナーは4,792本以上のETF・ETNを「Stock Type / Family / Asset Class / Sector / Industry / Bond Type / Leveraged」などで絞り込める画面です。タブは「Market Activity / Overview / Holdings / Distributions / Asset Flows / Fundamentals」と多岐にわたります。
Market Activityタブでは「ETF Volume / Relative to 90-Day Avg(90日平均比)/ Option Volume / IV30 / IV30 Change」が確認できます。スクリーンショットでは、TZAやBMNUといったインバース・レバレッジ系ETFが上位に来ており、当日のボラティリティ関連需要を視覚的に把握できます。
使い方:オプション戦略に使えるETFを絞り込む
- フィルター設定:Asset Class を「Equity」、Leveraged を「No」(非レバレッジ)に設定 → Market Activity タブで Option Volume が 10,000以上の銘柄に絞る
- IV30 Change がプラスで急上昇しているETFは「カバード・コール売りのプレミアムが一時的に高まっている可能性」があると読む使い方があります
- Distributions タブで配当利回りの高いETFを確認し、株式スクリーナーと同様にウォッチリストに追加してカバード・コール・スクリーナーと組み合わせる手順が取られることがあります
💡 活用のヒント:スクリーナーを「入口」として使う流れ
MarketChameleonのスクリーナー群は「銘柄選定の最初の入口」として使うのが効果的です。①株式/ETFスクリーナーで候補銘柄を絞り込みウォッチリストに保存 → ②自分の戦略に対応するオプション戦略スクリーナーを開いて「In Watchlist」フィルターを適用 → ③候補が絞れたら各銘柄のAnalysisリンクから詳細ページ(IV分析・決算カレンダー・チャート)を確認する、という3ステップの流れが使いやすいです。スクリーナーだけで最終判断をするのではなく、詳細ページでの確認をセットにする使い方を推奨する声が多いです。
スクリーナーの使い分け早見表
| 相場観・目的 | 使うスクリーナー | ポイント |
|---|---|---|
| 保有株からプレミアム収入 | Covered Call Screener | Downside Cushion・Win Rate確認 |
| 割安で株を取得しながらプレミアム収入 | Naked Put Screener | IV % RankとMoneyness設定が重要 |
| 上昇期待・リスク限定 | Bull Call Spread(Debit) | Theo Edge・Max Gainのバランス |
| 上昇期待・プレミアム受取 | Bull Put Spread(Credit) | Cushion to Breakeven 3%以上目安 |
| 下落期待・リスク限定 | Bear Put Spread(Debit) | ヘッジ目的でも活用される |
| 大きく動く(方向問わず) | ATM Straddle(Buy) | Implied Move vs Historical Move比較 |
| あまり動かない(レンジ) | Credit Iron Condor / ATM Straddle(Sell) | ウィング幅とMax Lossの確認 |
| ATMピンポイント収束 | Credit Iron Butterfly | % Max Gain 100%以上が多い |
| タイムディケイ・IV変化を利用 | Calendar Call/Put Spread | Net Option IV・Days Between確認 |
| 大口の動きを参考にする | Multi-Leg Trades Screener | H:3以上のIndicatorに注目 |
まとめ
- MarketChameleonのスクリーナーは相場観・目的別に20種類以上が用意されており、「まず株式スクリーナーで土台を絞り込む→目的の戦略スクリーナーを開く」という2段階の流れが使いやすい
- Theoretical Edge(プラスが有利)・% Win Rate(55%以上を目安)・Downside Cushion(10%以上が余裕あり)の3指標が、どのスクリーナーにも共通する基本の読み軸となる
- Covered Calls・Naked Putsはプレミアム収入目的、Bull/Bear Spreadsは方向性トレード、Iron Condor・Butterfly・Straddleはボラティリティ戦略、Calendarは時間的価値の戦略と用途が明確に分かれている
- Multi-Leg Trades Screenerは唯一「他者の取引を参照する」スクリーナーであり、大口の方向感や戦略を把握する補助ツールとして位置づけられる
- 次に見るとよい画面:各銘柄の「Analysis」リンクから個別銘柄のIV Rank・決算日・過去ボラティリティ詳細ページへ進み、スクリーナーで絞り込んだ候補の最終確認に活用する
よくある質問(FAQ)
Q. スクリーナーはどこから使い始めるとよいですか。
A. まず株式スクリーナーまたはETFスクリーナーで候補銘柄を絞り込み、ウォッチリストに保存します。その後、目的の戦略に対応するオプション戦略スクリーナーを開き、「In Watchlist」フィルターを適用する2段階の流れが使いやすい構成です。最終確認は各銘柄のAnalysisリンクから詳細ページで行ってください。
Q. Theoretical Edgeと% Win Rateはどの水準を目安にすればよいですか。
A. 記事内では、Theoretical Edgeはプラス(緑色)であれば理論値より有利な価格である目安、% Win Rateは55%以上を候補として記録する目安として整理しています。ただしWin Rateが高くても1回の損失が大きい戦略があるため、Max Loss・Max Gainとセットでご確認ください。
まとめ
MarketChameleonのスクリーナーは相場観と目的別に20種類以上が用意され、株式スクリーナーで土台を絞り込んでから戦略別スクリーナーを開く流れが基本となります。Theoretical Edge・% Win Rate・Downside Cushionの3指標が共通の読み軸です。
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※本記事は一般的な情報提供であり、投資助言ではありません。記載は執筆時点の情報です。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。