※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

決算発表前後にストラドルを組んだ場合、過去にどれだけ損益が出たのか――その答えをデータで確認できるのが、MarketChameleonの「Earnings Straddle Historical Performance(決算ストラドル過去パフォーマンス)」機能です。本記事では、MarketChameleonのウェビナーシリーズで解説された内容をもとに、テスラ(TSLA)を例としてこの機能の使い方を詳しく解説します。
決算トレードにストラドル戦略を活用する際に最も重要な問いは、「そのストラドルは適正価格だったか、割高だったか、割安だったか」という点です。MarketChameleonは、決算前日終値と決算翌日終値のストラドル価格を比較し、プレミアムが上昇したか下落したかを一覧でビジュアル化します。分析期間を柔軟に変更できるため、直近の傾向と長期傾向の違いも簡単に把握できます。
本記事では、全期間・直近6年・直近4年・四半期絞り込みといった複数の切り口でデータを比較しながら、実際の分析ワークフローをステップごとに紹介します。決算シーズンの戦略構築に役立ててください。
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この記事でわかること
- 決算ストラドルの「翌日リターン」を過去データで確認する方法
- 分析期間(全期間・6年・4年など)を変更して傾向の変化を読み取る手順
- 四半期(Q1〜Q4)で絞り込んで季節性の影響を分析する方法
- 平均・中央値・勝率などのサマリー統計の読み方
ご注意
本記事はMarketChameleonの使い方を解説する目的で作成しています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
決算ストラドル過去パフォーマンスとは
MarketChameleonの「Earnings Straddle Historical Performance」は、ある銘柄の決算発表を対象に、決算前日終値時点のATMストラドル価格と決算翌日終値時点の同ストラドル価格を比較し、そのリターンを過去分すべて記録・表示する機能です。
ストラドルのプレミアムが翌日に上昇していれば「プラスリターン(ストラドル割安だった)」、下落していれば「マイナスリターン(ストラドル割高だった)」となります。これにより、市場が決算インパクトをオーバープライスしていたか、アンダープライスしていたかを定量的に把握できます。
なぜ終値ベースで比較するのか
ストラドルの価格は、決算後の値動きだけでなく、IVクラッシュ(インプライド・ボラティリティの急低下)によっても大きく変動します。終値ベースで比較することで、IVクラッシュも含めた「実際に保有した場合の損益」に近い数値が算出されます。このため、このデータは決算トレードの現実的な検証に非常に有用です。
基本的な画面の見方
サマリー統計パネル
チャート上部またはサイドに表示されるサマリーパネルには、以下の統計が含まれます。
- 平均リターン(Average Return):全決算回の平均変動率
- 最良リターン(Best Return):過去最大の上昇幅
- 最悪リターン(Worst Return):過去最大の下落幅(最大−100%)
- 中央値リターン(Median Return):全リターンを並べたときの中央値
- 上昇割合 / 下落割合:ストラドルが値上がりした回数と値下がりした回数の比率
棒グラフの見方
棒グラフでは各決算イベントのリターンが1本ずつ表示されます。緑はプラス(ストラドル上昇)、赤はマイナス(ストラドル下落)です。棒の高さが変動の大きさを示し、点線は全期間の平均値を表します。この可視化により、値動きの大きかったイベントや、特定期間に連続して割高・割安が続いた傾向を直感的に把握できます。
テスラ(TSLA)での実例分析
全期間データ(2014年〜)での結果
テスラを全期間で見ると、平均リターンは−5.8%でした。最良リターンは+164%、最悪リターンは約−73%、中央値は−21%です。ストラドルが上昇した回数は38%、下落した回数は62%となっており、長期的にはストラドルが割高に設定されていた傾向が読み取れます。特に2014〜2016年にかけてマイナスリターンが集中しており、当時は市場が実際の値動きよりもIVを高く設定していたことがわかります。
直近6年間に絞った場合
分析期間を6年に変更すると、様相が一変します。平均リターンは+7.4%に転換し、ストラドルの上昇・下落比率は50対50とほぼ拮抗。中央値も+7.3%とプラス圏です。これは、近年のテスラ決算では市場が実際の株価変動をむしろアンダープライスする傾向にあることを示唆しています。
直近4年間での傾向
さらに4年に絞ると、平均リターンは+23%、勝率(ストラドル上昇回数)は69%まで上昇します。過去4年間は、決算後の値動きが事前に織り込まれたIVを大きく上回るケースが多かったといえます。
実際の手順
- 銘柄を検索:MarketChameleonのトップページ検索バーにティッカーシンボル(例:TSLA)を入力してEnterキーを押し、銘柄サマリーページに移動する
- Earnings Interactive Chartsに移動:左サイドメニューから「Earnings」→「Interactive Charts」を選択する
- メニューを折りたたむ:画面上部のメニュー折りたたみボタンをクリックし、チャート表示エリアを最大化する
- ストラドルリターンを選択:指標一覧の中から「Average Option Straddle Return」(例:−5.8%と表示)をクリックする
- サマリーとチャートを確認:全期間の平均・中央値・最良/最悪リターン・勝率を確認し、棒グラフで各決算イベントの分布を把握する
- 期間を変更して比較:画面上の期間セレクター(6年、4年など)をクリックし、直近データに絞った場合の傾向変化を確認する
- 四半期で絞り込む:Q1〜Q4のボタン(例:「Q2」)をクリックし、特定の四半期の決算データのみを抽出して分析する
💡 活用のヒント
分析期間を「全期間」「直近6年」「直近4年」と段階的に変えることで、過去の傾向と最近の傾向の乖離を確認できます。テスラのように全期間ではマイナス、直近ではプラスという銘柄は、長期データだけを参照すると判断を誤るリスクがあります。次の決算が何Qかを確認して四半期フィルターも組み合わせると、さらに精度の高い分析が可能です。
分析上の注意点
このデータはあくまで過去の実績であり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。また、終値ベースのリターンであるため、イントラデイでのポジション管理(例:決算直後の寄り付きで決済)とは異なる結果になります。実際のトレードではスプレッドや流動性も考慮する必要があります。
また、サンプル数が少ない(例:特定四半期のデータが数回しかない)場合は、統計的な信頼性が低下することにご注意ください。特定の結果が1〜2回の特異なイベントに引っ張られている可能性もあるため、棒グラフで個別のデータ点も必ず確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 決算ストラドルの過去パフォーマンスでは何を比較していますか。
A. 決算前日終値時点のATMストラドル価格と、決算翌日終値時点の同じストラドル価格を比較しています。終値ベースのためIVクラッシュを含めた実際の損益に近く、プラスなら割安、マイナスなら割高に設定されていたと読み取れます。
Q. 分析期間を変えると結果は変わりますか。
A. テスラの例では、全期間の平均リターンが−5.8%であるのに対し、直近6年では+7.4%、直近4年では+23%と傾向が逆転しました。長期データのみを参照すると判断を誤る可能性がありますので、期間を段階的に変えてご確認ください。
まとめ
決算ストラドル過去パフォーマンス機能では、決算前後のストラドル価格変化を終値ベースで一覧確認でき、期間セレクターや四半期フィルターで傾向の違いを比較できます。サンプル数が少ない場合は信頼性が低下しますので、棒グラフで個別データ点もご確認ください。
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まとめ
- MarketChameleonの決算ストラドル過去パフォーマンス機能では、決算前後のストラドル価格変化を終値ベースで一覧確認できる
- テスラ(TSLA)の全期間平均は−5.8%だが、直近6年では+7.4%、直近4年では+23%と傾向が逆転しており、分析期間の選択が重要
- 四半期フィルター(Q1〜Q4)を使うことで、次回決算と同じ季節のデータのみを抽出して精度を高められる
- サンプル数・個別データ点の確認を怠らず、統計的信頼性を意識しながら活用することが大切
参考動画:Earnings Straddle Historical Performance | Options Trading Tool(オプショントレード普及協会)