Market Chameleonの「Option Screener by Expiration」でIVスキューを銘柄横断で比較する使い方

Market ChameleonのOption Screener by Expiration画面(Skewタブ)

※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

1つの銘柄・1つの満期のオプションチェーンを開いてIVスキューを目で確認するのは、比較対象が増えるほど手間がかかります。Market Chameleonの「Option Screener by Expiration」の「Skew」タブを使えば、25デルタのプット・コールのIVがATM(権利行使価格が現在値に近いオプション)と比べてどれだけ離れているかを、銘柄・満期ごとに一覧で確認できます。

本記事では、SPYの実データを使ってSkewタブの読み方を整理します。

この記事でわかること

  • Option Screener by Expirationへのアクセス方法とSkewタブの開き方
  • 「25-Delta Put IV vs ATM」「25-Delta Call IV vs ATM」列の読み方
  • 銘柄を絞り込んで満期別のスキューの強さを比較する手順
  • 同一満期で複数銘柄のスキューを横並びに比べる応用パターン

Option Screener by Expirationとは

Market Chameleonにログインし、上部メニューの「Screeners」から「Options」を開くと(URL: marketchameleon.com/Screeners/Options)、「Option Screener by Expiration」のページが表示されます。ページ上部の説明にあるとおり、4,000以上の銘柄・ETFについて、全ての満期のオプション統計(ATM IV・出来高・建玉・bid/askスプレッドなど)を横断的に確認できるスクリーナーです。

Market ChameleonのOption Screener by Expiration画面(Skewタブ)
Screeners→Optionsで開く「Option Screener by Expiration」。タブから「Skew」を選ぶ

初期表示は「Summary」タブで全銘柄・全満期が一覧表示された状態です。特定の銘柄だけを見たい場合は、テーブル右上の「Search」ボックス(画面上部の全体検索とは別)にティッカーを入力すると、その銘柄の満期だけに絞り込めます。

Skewタブで25デルタのプット/コールIVを比較する

タブの中から「Skew」を選ぶと、テーブルの列が次のように切り替わります。

  • ATM IV/ATM IV % Chg:その満期のATMオプションのIVと、前営業日からの変化率。
  • 25-Delta Put IV vs. ATM:デルタ0.25のプットのIVが、ATMのIVよりどれだけ高いか(プラスが大きいほど下落方向のプロテクション需要が強い)。
  • 25-Delta Call IV vs. ATM:デルタ0.25のコールのIVが、ATMのIVよりどれだけ低いか(マイナスが大きいほど上昇側のスキューが緩やか)。
  • 25-Delta Put vs. 25-Delta Call:プットとコールのIVの差そのもの。プラスが大きいほど「下落保険」に対する需要が強いことを示します。
Option Screener by ExpirationのSkewタブでSPYを検索した結果テーブル
満期ごとの25デルタ・プット/コールのIVをATMと比較した列が並ぶ(SPY)

この例(SPY)では、直近満期(17-Jun-27)の25-Delta Put IV vs ATMが+12.4%、25-Delta Call IV vs ATMが-23.1%で、プットとコールの差は+46.2%でした。満期が変わっても、SPYのプット側スキューは常にプラス圏、コール側は常にマイナス圏で推移しており、株価指数ETFらしい「下落方向の保険需要が恒常的に強い」形が確認できます。

複数銘柄を同じ満期で比較する(応用パターン)

Skewタブは1銘柄の複数満期を縦に並べるだけでなく、Search欄を空にしたまま「Expiration」フィルタで満期を1つに絞り、「Total Volume」列でソートすれば、その満期における複数銘柄のスキューの強さを横並びで比較できます。個別株とETFでプット側スキューの強さが大きく異なることが多く、市場全体のリスク回避姿勢を銘柄間で比べる用途に向いています。

使う前に知っておくこと

  • 表示される数値は15分遅延データです。発注直前は証券会社側の気配値を必ず確認してください。
  • プラスのプットスキューが大きい=必ず割高、とは限りません。過去のイベント(決算・配当)や需給が理由の場合もあり、背景の確認が必要です。
  • このスクリーナーは「銘柄・満期を横断した一覧比較」に向いています。1銘柄・1満期のスキューの形をチャートで詳しく見たい場合は、後述のOption ChainのIV Skewタブが向いています。

よくある質問(FAQ)

Q. 「25-Delta」とはどういう意味ですか?
A. オプションのデルタが0.25(絶対値)に最も近いストライクを指します。ATMより少し離れたところにあるオプションで、方向感のあるヘッジや投機によく使われるため、スキューの目安として使われます。

Q. Skewタブと、後述するOption ChainのIV Skewタブは何が違いますか?
A. 本記事のSkewタブは複数の銘柄・満期を一覧で横断比較するためのスクリーナーです。Option ChainのIV Skewタブは1つの銘柄について、当日と前営業日のスキューの形を2本の線グラフで重ねて比較する機能で、変化の推移を詳しく見たいときに向いています。

まとめ

Option Screener by ExpirationのSkewタブを使えば、25デルタのプット・コールIVをATMと比較する形で、銘柄・満期をまたいだスキューの一覧比較ができます。1銘柄のスキューの変化を詳しく追いたい場合はOption ChainのIV Skewタブで前日比の変化を読む方法、複数満期を重ねて見たい場合はCompare Expirationsで複数満期のIVスキューを重ねる方法、満期をまたいだ代表値の比較にはOption Breakdownの使い方もあわせてご覧ください。

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※この記事は投資助言ではなく、根拠ある情報提供として書いています。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

あわせて読むと理解が深まる

Option ChainのIV Skewタブで前日比の変化を読む方法

Compare Expirationsで複数満期のIVスキューを重ねる方法

Option Breakdownの使い方

Market Chameleonの使い方【全体マップ】

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