Market Chameleonの「Option Breakdown」の使い方|満期ごとのIVスキューと出来高を1つの表で比較する

Market ChameleonのOption Breakdownページ画面(SPY)

※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

満期ごとにATM IV(権利行使価格が現在値に近いオプションのIV)やスキューを1つずつ確認するのは手間がかかります。Market Chameleonの「Option Breakdown」レポートを使えば、全ての満期の主要指標を1つの表で横断的に比較できます。

本記事では、SPYの実データを使って、Option Breakdownレポートの読み方をご紹介します。

この記事でわかること

  • Option Breakdownページへのアクセス方法
  • 「Option Trading Volume」で出来高の構成比を読む方法
  • 満期別テーブル(ATM IV・25デルタのスキュー・出来高・建玉・ATMストラドル価格)の読み方
  • 前営業日比のスキュー変化列の使い方

Option Breakdownページとは

Market Chameleonで銘柄(例: SPY)を検索し、左メニューの「OPTIONS」→「Activity」を開くと、その銘柄の全満期のオプション統計を一覧できる「Option Breakdown」レポートが表示されます。ページ上部の説明にあるとおり、IV・出来高・建玉(Open Interest)・ストラドルのプレミアム・流動性(bid/ask)まで、満期ごとの主要指標をまとめて確認できます。

Market ChameleonのOption Breakdownページ画面(SPY)
OPTIONS → Activityで開く「Option Breakdown」。出来高構成比と満期別テーブルを1画面で確認できる

Option Trading Volumeで売買の内訳を見る

ページ上部の「Option Trading Volume」表では、その日の出来高(Volume)がSingle-Leg(単一レッグ)・Multi-Leg(複数レッグ)・Contingent(条件付き)のどの取引タイプで、さらにコール/プットのどちらで発生しているかを確認できます。この例のSPYでは、Single-Legが84%を占め、そのうちプットが56%とやや多い構成でした。右側の円グラフ「Volume by Execution Type」では、電子取引(Electronic)とフロア取引(Floor Trade)の比率も確認できます。

満期別テーブル(Breakdown by Expiration)の読み方

ページ下部の「Breakdown by Expiration」表が本レポートの中心です。行が満期(Expiration)ごとに並び、主に次の列を確認します。

  • ATM IV/% Chg:その満期のATM(権利行使価格が現在値に近い)オプションのIVと、前営業日からの変化率。
  • Skew 25-Delta vs ATM(Put/Call):デルタ0.25のプット・コールのIVが、ATMのIVと比べて何%高いか(または低いか)。プラスが大きいプットは、下落時の保険需要(テールリスクの価格)が高いことを示します。
  • Volatility Skew Change From Prev. Day(By Strike):25デルタのプット・コール・ATMそれぞれのIVスキューが、前営業日からどれだけ変化したか。
  • Strike Reference(Put/Call/ATM):25デルタのプット・コールに該当する実際の権利行使価格と、ATMの権利行使価格。
  • Volume/% of Total Volume/Open Interest:その満期の出来高・全体に占める割合・建玉(未決済のポジション数)。
  • ATM Straddle(Premium %/$):ATMのコール+プットを組み合わせたストラドルの価格。市場が織り込む「その満期までの期待変動幅」の目安になります。
SPYの満期別ATM IV・25デルタスキュー・出来高・建玉・ATMストラドル価格の一覧表
Breakdown by Expiration表。満期が近いほどATM IVや25デルタのスキューが変動しやすい

この例では、直近満期(17-Jul-26、残り-1日=当日)のATM IVが17.5と最も高く、期先になるにつれてATM IVが徐々に低下する形になっていました。25デルタプットのスキューはどの満期でもプラス圏(+4.5%〜+17.7%)で推移しており、下落方向のプロテクションに継続的な需要があることが読み取れます。

使う前に知っておくこと

  • 表示される数値は15分遅延データです(ページ右上に更新頻度の記載あり)。発注直前は証券会社側の気配値を必ずご確認ください。
  • プラスのスキューが大きい=必ず割高、とは限りません。需給や過去のイベント(決算・配当など)が理由の場合もあるため、背景の確認が必要です。
  • このレポートは「満期をまたいだ横断比較」に向いています。1つの満期の中でのスキューの形をチャートで見たい場合は、後述の関連記事のOption Chain・Compare Expirationsが向いています。

よくある質問(FAQ)

Q. Option BreakdownとOption Chainの違いは何ですか?
A. Option Chainは1つの満期の中で権利行使価格ごとのオプション気配・出来高を確認するツールです。Option Breakdownはその逆に、複数の満期をまたいでATM IVやスキューなどの代表値を横断比較するためのレポートです。

Q. 「Skew 25-Delta vs ATM」がマイナスになることはありますか?
A. あります。この例のコール側は全ての満期でマイナス(-1.3%〜-26.4%)でした。プラスのプットスキューとあわせて見ることで、下落方向・上昇方向どちらのプロテクションに需要が偏っているかを把握できます。

まとめ

満期をまたいでIVスキューや出来高を横断比較できるのがOption Breakdownレポートです。1つの満期内での歪みの形を詳しく見たい場合はOption ChainのIV Skewタブで前日比の変化を読む方法、複数満期のスキューを重ねて見たい場合はCompare Expirationsで複数満期のIVスキューを重ねる方法もあわせてどうぞ。

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※この記事は投資助言ではなく、根拠ある情報提供として書いています。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

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