※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

決算発表の前後でオプションのインプライド・ボラティリティ(IV)がどのように変化するか、過去データをもとに体系的に確認できる機能が、MarketChameleonの「Implied Moves & IV Crash」です。本記事では、オプショントレード普及協会・守屋史章氏の解説をもとに、この機能の見方と実践的な活用方法を紹介します。
「決算をまたいでオプションを持つのは怖い」と感じる方も多いと思いますが、過去の決算時のIV推移を可視化することで、いつ仕込んでいつ手仕舞うかの目安を統計的に把握できます。ボラティリティトレードに取り組む上での強力な参考ツールとして活用しましょう。
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この記事でわかること
- Implied Moves & IV Crashページの基本的な見方と読み解き方
- BMO・AMCの意味と、決算前後のIV変化パターンの典型例
- 統計データを使った「仕込みタイミング」と「手仕舞いタイミング」の考え方
ご注意
本記事はMarketChameleonの使い方を解説する目的で作成しています。投資判断はご自身の責任で行ってください。
Implied Moves & IV Crashとは何か
MarketChameleonの「Implied Moves & IV Crash」は、過去の決算イベントにおけるオプションのインプライド・ボラティリティ(IV)の推移と、株価の実際の動き(Implied Move)を1画面で確認できる機能です。
インプライド・ボラティリティとは、オプションの市場価格から逆算した「市場参加者が織り込んでいる将来の変動幅の予想」です。決算前は不確実性が高まるためIVが上昇しやすく、決算発表後は不確実性が解消されてIVが急落する(いわゆる「IV Crush」)現象が多くの銘柄で見られます。
チャートの見方:決算前後のIV推移グラフ
過去の決算回数とサンプル数の確認
このページでは、過去の決算(守屋氏の解説例では13回分)における前日のIVから想定されるレンジ(Implied Move)と実際の株価変動を重ねて表示します。チャート上のバーが想定レンジの内側に収まっていれば「Implied Moveの範囲内」、外に出ていれば「サプライズ」となります。
守屋氏が例示した銘柄(ウォルマート)では、13回中11回がレンジ内に収まっており、大きな決算サプライズが少ない銘柄であることが視覚的に確認できました。ただし、サンプル数が13回程度であるため、統計的な母数としては限定的であることも念頭に置く必要があります。
IV Crushのパターンを読む
チャートと合わせて表示される数値テーブルでは、決算日を基準(Day 0)として前後数日のIVの平均値が一覧表示されます。守屋氏の解説によれば、ウォルマートのデータでは以下のようなパターンが確認されました。
- 通常期のIV平均:約19.4
- 決算5日前のIV:約25.5
- 決算3日前のIV:約26.5(ピーク)
- 決算発表後:IVが急落
- 決算4日後のIV:最低水準(約18.2)
つまり、決算に向けてIVが段階的に上昇し、発表後に急落するという典型的なIV Crushのパターンがデータとして確認できるわけです。
BMO・AMCとは:決算発表時間帯の見方
テーブルには各決算回に「BMO」または「AMC」の表示があります。これは決算発表の時間帯を示すもので、以下のように読みます。
- BMO(Before Market Open):市場が開く前(寄り前)に決算を発表
- AMC(After Market Close):市場が閉じた後(引け後)に決算を発表
オプション戦略を立てる際には、決算発表のタイミングが翌営業日のオープン前か、当日の引け後かによってポジションの保有期間が変わるため、この区別は重要です。
実際の手順
- 対象銘柄のページを開く:MarketChameleonで調べたい銘柄を検索し、「Earnings」セクションに移動します。
- 「Implied Moves & IV Crash」タブを選択:過去の決算ごとのIV推移グラフとテーブルが表示されます。
- チャートでIV Crushパターンを確認:決算前にIVがどの時点でピークを迎え、発表後どれだけ急落しているかを視覚的に確認します。
- 数値テーブルで日別IVの平均を読む:Day -5〜Day +7など、前後の各日のIV平均値を比較し、仕込みと手仕舞いの目安を把握します。
- BMO/AMCを確認して戦略に反映:発表時間帯に応じてポジション保有期間の設計を調整します。
- Implied Moveのレンジ内外を確認:過去に株価がレンジ内に収まっているか外れているかを確認し、その銘柄の決算時の値動きの安定性を評価します。
💡 活用のヒント
守屋氏は「IVのピークが3日前」というデータをもとに、決算1週間前にロングストラドルを仕込み、ガンマから少しずつ回収しながらボラティリティ上昇を狙い、決算後のIV Crushを確認してからショート方向にドテンするという応用的なアプローチを紹介しています。リスクにさらす期間を短くしたい場合は、決算2日後(約18.2)を目安に手仕舞うことも選択肢の一つです。タイムディケイ(セータ)との兼ね合いを考慮しながら設計してみてください。
注意点:データの解釈について
守屋氏も強調しているように、13回程度のサンプルデータは統計的な母数として十分とは言えません。このデータはあくまで「過去の傾向」であり、将来の結果を保証するものではありません。また、インプライド・ボラティリティのレンジは市場参加者全員の需給が均衡した地点であり、株価がレンジ内に収まる保証はありません。
あくまでも参考データとして活用し、他のファンダメンタルズ情報や市況との組み合わせで総合的に判断することが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. BMOとAMCはそれぞれ何を意味しますか。
A. BMOはBefore Market Openの略で市場が開く前(寄り前)の決算発表を、AMCはAfter Market Closeの略で市場が閉じた後(引け後)の発表を指します。発表時間帯によってポジションの保有期間が変わるため、戦略を設計する際は必ずご確認ください。
Q. 決算前後のIVはどのような推移が確認できますか。
A. 記事で紹介されたウォルマートのデータでは、通常期のIV平均が約19.4、決算5日前が約25.5、3日前が約26.5でピークを迎え、発表後は急落して4日後に最低水準の約18.2となりました。ただしサンプルは13回分にとどまるため、参考値としてご留意ください。
まとめ
Implied Moves And IV Crashでは、過去の決算前後のIV推移と株価の実際の変動幅を1画面で確認できます。IVのピーク時期や決算後の下落幅を数値で把握できますが、サンプル数には限りがあり将来の結果を保証するものではないため、参考データとしてご活用ください。
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この記事で紹介したImplied Moves & IV Crash機能はMarketChameleonで無料から確認できます。
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まとめ
- MarketChameleonの「Implied Moves & IV Crash」では、過去の決算前後におけるIVの推移と株価の実際の変動幅を一覧で確認できる。
- BMO(寄り前発表)・AMC(引け後発表)の違いを把握し、ポジション設計に活用する。
- データから「IVピークの3日前に仕込み、発表後4日後に手仕舞い」という目安を導くことができるが、サンプル数の限界を踏まえた上で参考値として使うことが重要。
- IV Crushを意識したロングストラドルの仕込みタイミングや、決算後のドテン戦略など、応用的なアイデアを実際のデータで検証できる。
参考動画:【無料オンラインサロン】マーケットカメレオンを使い決算日前後のIVの変化を確認できるImplied Moves & IV Crashの使い方(オプショントレード普及協会)