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ストックスクリーナーで相対的な市場パフォーマンスを分析する方法|MarketChameleonを使った銘柄比較の手順

※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

How to Use a Stock Screener for Relative Market Performance
MarketChameleonの操作画面 © Market Chameleon

MarketChameleonのストックスクリーナーには、単純な騰落率だけでなく「平均日次リターン」を軸にした高度なパフォーマンス分析機能が備わっています。この機能を使うと、特定の1日だけ急騰・急落した銘柄の”ノイズ”を取り除き、日々の値動きが本当に安定して強い銘柄を客観的に炙り出すことができます。

本記事は解説動画の提供者( Asset Architect)が解説するMarketChameleon活用動画をもとに、応用編として執筆しています。Average Daily Statsタブの読み方から、シャープレシオを使った銘柄横断比較まで、プロが実践する視点でわかりやすく整理しました。

Microsoft・NVIDIA・Appleを例に、直近15日・30日・90日の3つの時間軸でパフォーマンスの変化を追う方法、そしてSPY(S&P500)との相対比較で「市場平均より本当に強い銘柄」を見つけるスクリーニング手順を段階的に解説します。

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この記事でわかること

  • Average Daily Statsタブの各指標(平均リターン・標準偏差・シャープレシオ)の意味と読み方
  • 15日・30日・90日の時間軸を比較してトレンドの強さを判定する方法
  • SPY(市場全体)との相対パフォーマンス比較で優位銘柄をスクリーニングする手順

ご注意
本記事はMarketChameleonの使い方を解説する目的で作成しています。投資判断はご自身の責任で行ってください。

なぜ「平均日次リターン」で見るのか?

通常のパフォーマンス分析では、ある基準日から現在までの騰落率(累積リターン)を使います。しかしこの方法には落とし穴があります。たとえば、ある銘柄が2週間のうち1日だけ決算発表や訴訟ニュースで急騰し、残りの13日間は横ばいか小幅下落していた場合でも、2週間トータルの騰落率は「好パフォーマンス」に見えてしまいます。

MarketChameleonのAverage Daily Stats(平均日次統計)は、この問題を解決するために設計されています。各取引日のリターンを個別に記録し、それを平均することで「1日あたりの平均的な動き」を算出します。こうすることで、一時的なイベント性の値動きを平滑化し、銘柄の本質的な日次モメンタムを浮き彫りにできます。

Average Daily Statsタブの開き方

MarketChameleonのストックスクリーナーには複数の分析タブが用意されています。以下の手順でAverage Daily Statsタブへアクセスしてください。

実際の手順

  1. 上部メニューから「Screeners」をクリック:トップナビゲーションバーの「Screeners」にカーソルを合わせ、プルダウンから「Stocks」を選択します。
  2. ストックスクリーナー画面に遷移:銘柄一覧と各種フィルター・タブが表示されます。デフォルトでは基本的な価格・出来高情報が表示されています。
  3. 「Average Daily Stats」タブをクリック:画面上部に並ぶ分析タブを右方向にスクロールし、「Average Daily Stats」を選択します。これにより表示が切り替わり、日次リターン統計の一覧が表示されます。
  4. 時間軸(15日・30日・90日)を確認:テーブルは直近15取引日、30取引日、90取引日の3列構成になっています。各時間軸で同じ指標が並んで表示されます。
  5. 各指標の数値を読み込む:銘柄ごとに「上昇日の割合」「平均リターン」「標準偏差」「シャープレシオ」が表示されます(詳細は次セクションで解説)。
  6. SPYと比較してスクリーニング:SPY(S&P500 ETF)の数値を基準として、それを上回る銘柄を絞り込み、市場全体より強い銘柄を特定します。

各指標の意味を理解する

① 上昇日の割合(% Positive Days)

対象期間の全取引日のうち、株価が前日比プラスで引けた日の比率です。たとえば直近15取引日でMicrosoftが「80%」を示していれば、15日中12日が上昇日だったことを意味します。単純な累積リターンでは見えない「値上がりの継続性・安定性」を直接確認できます。

② 平均リターン(Average Daily Return)

対象期間の各取引日のリターンをすべて合算し、取引日数で割った値です。動画の例ではMicrosoftの直近15日平均が+0.4%で、これは「1営業日あたり平均0.4%の上昇」を意味します。1日あたりで見ると小さく感じますが、複利効果を考えると強力なモメンタムシグナルになります。

③ 標準偏差(Standard Deviation)

日次リターンのばらつき(ボラティリティ)を示します。平均リターンが高くても標準偏差が大きければ、日によって結果が大きく変わる不安定な銘柄であることがわかります。逆に平均リターンが安定して標準偏差が小さければ、予測しやすい動きをする銘柄といえます。

④ シャープレシオ(Sharpe Ratio)

「平均リターン ÷ 標準偏差」で算出される指標で、1単位のリスクに対してどれだけのリターンを得ているかを示します。シャープレシオが高い銘柄ほど「リスク効率が良い」、つまりリスクの割に安定したリターンを生み出していると解釈できます。複数銘柄を横並びで比較する際の共通尺度として非常に有効です。

💡 活用のヒント
シャープレシオは銘柄間の「公平な比較」ツールとして機能します。絶対的なリターンが大きくても標準偏差(リスク)が高ければシャープレシオは下がります。高リターン・高リスクのNVIDIAと、安定リターン・低リスクのMicrosoftを同じ土俵で評価したいときに特に有効です。

3つの時間軸を使ったトレンド判定

Average Daily Statsが強力なのは、15日・30日・90日の3時間軸を同時に見られる点です。この3軸を組み合わせることで、パフォーマンスの「方向性(改善中か悪化中か)」を判定できます。

パターン 解釈
15日 > 30日 > 90日 直近で加速している上昇モメンタム。最も強気なシグナル。
15日 ≒ 30日 ≒ 90日 安定した一貫したパフォーマンス。信頼性が高い銘柄。
15日 < 30日 < 90日 直近で失速している。モメンタムの低下に注意。
15日だけ突出して高い 短期の急変(イベント等)の可能性。継続性を慎重に評価。

動画のMicrosoftの例では、直近15日の上昇日比率が80%、90日では58%という数値が示されました。これは「長期的にも上昇バイアスがあるが、直近さらに強さが増している」状態を示しており、モメンタムが加速中と読み取れます。

SPYとの相対比較でスクリーニングする

個別銘柄の数値を見るだけでなく、SPY(S&P500 ETF)と比較することで「市場全体に対してアウトパフォームしているか」を判定できます。これが相対的市場パフォーマンスの本質です。

たとえばSPYの直近15日の平均日次リターンが+0.1%、シャープレシオが0.8だとします。Microsoft が平均+0.4%・シャープレシオ1.2であれば、市場全体を大きく上回るリスク効率でリターンを生み出していることになります。こうした銘柄が「真に強い銘柄」の候補です。

💡 活用のヒント
スクリーニング時は「平均リターンがSPYより高い」かつ「シャープレシオもSPYより高い」という2条件を組み合わせると精度が上がります。リターンだけ高くてシャープレシオが低い銘柄は、リスクが大きい分リターンが出ているだけの可能性があるためです。

日次リスク管理との連動:ポジションサイジングへの応用

動画ではさらに踏み込んだ活用法として、「毎日末にリスクをリセットするポートフォリオ管理」への応用が紹介されました。たとえば「Microsoftに常に1万ドルのノーショナルリスクを維持する」ポートフォリオでは、株価の変動に合わせて毎日株数を調整します。このような日次リスク管理の文脈では、Average Daily Statsで算出された平均日次リターンや標準偏差が直接的な意思決定ツールとなります。オプション戦略においても、デルタ調整の頻度やヘッジコストの見積もりに活用できる視点です。

よくある質問(FAQ)

Q. 累積の騰落率ではなく平均日次リターンを見る理由は何ですか。
A. 累積リターンでは1日だけの急騰が全体を押し上げ、好パフォーマンスに見えてしまう場合があります。Average Daily Statsは各取引日のリターンを個別に記録して平均するため、一時的なイベントによる値動きを平滑化し、日次のモメンタムを評価できます。

Q. シャープレシオはどのように活用しますか。
A. 平均リターンを標準偏差で割った指標で、1単位のリスクに対するリターン効率を示します。記事では、平均リターンとシャープレシオの両方がSPYを上回る銘柄に絞るという2条件の組み合わせが、精度の高いスクリーニング方法として紹介されています。

まとめ

Average Daily Statsタブでは上昇日比率・平均日次リターン・標準偏差・シャープレシオを15日・30日・90日の3つの時間軸で比較でき、モメンタムが加速中か失速中かを判定できます。SPYを基準に相対比較することで、市場平均を上回る銘柄を効率的に絞り込めます。

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まとめ

  • Average Daily Statsタブでは「上昇日比率」「平均日次リターン」「標準偏差」「シャープレシオ」の4指標を使い、銘柄の日次パフォーマンスを平滑化して評価できる。
  • 15日・30日・90日の3時間軸を比較することで、モメンタムが加速中か失速中かを客観的に判定できる。
  • SPYを基準にシャープレシオと平均リターンを比較することで、市場全体をアウトパフォームしている本当に強い銘柄を効率的にスクリーニングできる。
  • オプション戦略や日次リスク管理においても、日次統計を活用したポジションサイジングの基礎データとして応用できる。

参考動画:How to Use a Stock Screener for Relative Market Performance(オプショントレード普及協会)

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