Market Chameleonの決算オプション戦略バックテストスクリーナーの使い方|決算プレイの勝率をデータで検証する手順

※この記事は MarketChameleon 非公式の日本語教育ガイドです。MarketChameleon 社が発行・推奨・スポンサーしているものではありません。掲載しているスクリーンショットは操作説明の目的でのみ使用しています。

決算をまたいでオプションを仕掛けるとき、そのパターンが過去どれだけ勝ってきたかを確認しないまま、感覚で建ててしまうことは少なくありません。

Market Chameleonの「Earnings Options Backtest Screener(決算オプション戦略バックテスト・スクリーナー)」は、クレジット・プット・スプレッドなど30種類以上の決算プレイ戦略を、過去12四半期の実績で検証できる画面です。本記事では、戦略タイプ・オープンレンジ・近距離範囲の3つのフィルタを中心に、勝率や平均リターンで候補を絞り込む手順をご紹介します。

この記事でわかること

  • Earnings Options Backtest Screenerが何を検証できるツールなのか
  • 戦略タイプ・オープンレンジ・クローズ範囲というキーとなる3つのフィルタ
  • 結果テーブルの読み方(観測数・勝率・平均リターン・シャープレシオなど)
  • 「過去の勝率」を鵜呑みにしないための注意点

Earnings Options Backtest Screenerとは

決算プレイと一口に言っても、コールの買いだけの単純なものから、クレジット・プット・スプレッドやアイアン・コンドルのような複数レッグの戦略まで、Market Chameleonだけで30種類以上の戦略パターンが用意されています。このツールは、それぞれの戦略を過去12四半期分の決算をまたいで機械的にバックテストし、勝率・平均リターン・最大値/最小値・シャープレシオなどを銘柄ごとに一覧で見せてくれます。「このパターンは過去どうだったか」を、記憶や感覚ではなく数字で確認できるのが強みです。

Earnings Options Backtest Screenerの初期画面。決算プレイ戦略の説明とフィルタパネル
決算オプション戦略バックテストスクリーナーの初期画面

画面の開き方

Market Chameleon にログインし、上部メニューの 「決算(Earnings)」→「オプション」→「戦略」の順に開くと「Earnings Options Backtest Screener」にたどり着きます。日本語UIでは表記が変わることがあるので、見当たらないときは検索窓に「Earnings」と入れるのが早いです。

キーとなるフィルタの設定

画面上部のフィルタパネルに絞り込み用のドロップダウンが並んでいます。まずはこの3つ(+観測数)を押さえれば十分です。

戦略タイプ・歴史的なオープンレンジ・歴史的なクローズ範囲(Close Range)・観測数のフィルタを設定した状態
4つのフィルタを設定した状態(戦略タイプ・決算前日・決算1週間後・観測数12件以上)

① 戦略タイプを選ぶ(例:クレジット・プット・スプレッド S50P/L25P)

戦略タイプで検証したい決算プレイを選びます。例えば「クレジット・プット・スプレッド(S50P、L25P)」は、権利行使価格50デルタのプットを売り、25デルタのプットを買う戦略です。S/Lの大文字・数字を間違えると別の戦略として扱われるので、選択後に戦略列の表示が意図した組み合わせになっているか確認しましょう。

② 歴史的なオープンレンジ・クローズ範囲で「いつからいつまで」を決める

歴史的なオープンレンジ(ポジションを取るタイミング)と歴史的なクローズ範囲(Close Range)(手仕舞うタイミング)を組み合わせて、検証したい保有期間を決めます。例えば「決算発表の1日前に建てて、1週間後に手仕舞う」というプレイを検証したいなら、オープンレンジ=1日前、クローズ範囲=1週間後、を選びます。

③ 観測数で母数を絞る

観測数は、過去に同じ条件でその戦略が成立した回数です。観測数が少なすぎる(例えば3〜4回)と、たまたま当たっただけの可能性が高くなります。目安として2桁(10回以上)の観測数がある銘柄・戦略を優先すると、数字の信頼性が上がります。

結果テーブルの見方

フィルタを設定すると、条件に合う銘柄・戦略の組み合わせが一覧に絞られます。見るべき列はこのあたりです。

フィルタ後の結果テーブル。銘柄ごとに観測数・勝率・平均リターン・シャープレシオが並ぶ
絞り込み後の結果。銘柄ごとの過去の決算プレイ実績が一覧で並ぶ
  • 観測数(# Obs):過去にその戦略・期間で成立した回数。数字をクリックすると、四半期ごとの内訳(個別の損益)まで確認できます。
  • 勝率(%):過去の同条件で利益になった割合。
  • 平均リターン/中央値:平均と中央値の両方を見ることで、一部の極端な回に平均が引っ張られていないかが分かります。
  • 最高/最悪:一番良かった回と一番悪かった回。プット売り系の戦略では最悪が「-100%」に張り付いていることも多く、これは最大損失がプレミアムの全額であることを示すだけで、無限損失というわけではありません(クレジットスプレッドはロスカットの上限が構造で決まっています)。
  • 標準偏差/シャープレシオ:リターンのばらつきと、リスクに対してどれだけ効率よくリターンを得ていたかの目安。同じ勝率でも、シャープレシオが高いほど「ブレが小さく安定していた」と読めます。

参考までに、動画内の実演例では「クレジット・プット・スプレッド(S50P/L25P)・決算前日にオープン・1週間後にクローズ」という条件で、ある銘柄が観測数12・勝率75%・平均リターン18%・中央値48%・最高62%・最悪-100%・標準偏差56〜60%・シャープレシオ0.32という実績でした。ただしこれは特定の1銘柄・1条件における過去の実演例であり、市場データはリアルタイムに更新されるため、実際にツールを開いたときの数字は変わります。気に入った条件は「フィルタを保存」しておくと、次回以降すぐ呼び出せます。

使う際の注意点

使う前に知っておくこと

  • 「過去の勝率」は「次回の勝率」を保証しません。 決算は個別銘柄ごとの事情(ガイダンス・業績サプライズ・地合い)に大きく左右されるため、過去12四半期がたまたま良かった/悪かっただけの可能性があります。
  • 観測数が少ない銘柄の数字は参考程度に。 母数が数回しかない「勝率100%」は、次も勝てるという意味ではありません。
  • クレジットスプレッド系の戦略は最大損失があらかじめ決まっている反面、利益も限定的です。「最悪-100%」という表示に驚きすぎず、その戦略の損益構造を正しく理解した上で数字を読みましょう。
  • 表示データには15分の遅延があります。実際に発注する価格は必ず証券会社側でご確認ください。

決算プレイは「当たれば大きい」というイメージが先行しがちですが、このツールを使えば「このパターンは過去どれくらいの頻度で、どれくらいのブレで勝ってきたか」を先に数字で押さえてから仕掛けられます。勘に頼る決算プレイから、根拠のある決算プレイへ。そこまでやって初めて、このツールは活きてきます。

よくある質問(FAQ)

Q. 観測数はどれくらいあれば信頼できますか?
A. 明確な正解はありませんが、3〜4回では偶然の可能性が高くなります。目安として10回以上(2桁)の観測数がある銘柄・戦略を優先すると、勝率や平均リターンの数字が安定します。

Q. 表示される勝率は将来もそのまま続きますか?
A. いいえ。あくまで過去12四半期の実績で、決算の内容や地合いが変われば結果も変わります。過去の勝率は「候補を絞る出発点」であって「次も勝てる保証」ではありません。

まとめ

決算プレイを「感覚」ではなく過去12四半期の実績で検証し、観測数の裏付けがある戦略だけに絞れるのがこのスクリーナーです。より基本的な画面の見方はMarket Chameleonの使い方(最初に見る画面)、ツール全体の地図は使い方【全体マップ】も合わせてどうぞ。

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※この記事は投資助言ではなく、根拠ある情報提供として書いています。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。

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